聖女様クリア。
話に意外性はあるものの、かなりあっさり風味なのは少々物足りない。
ただ、ある理由で2度おいしい。
選択肢によってはお付きのラヴィまで攻略できてしまうのがうらやまけしからん。
聖殿でイレーヌ、というよりも(本名の)コレットを抱くとコレットルート、抱かずに進めるとラヴィルート。
さらに牢獄でのジークの問いかけへの返答次第ではどちらのルートにも入らずにリシアルートへの前段階に進みます。
クリア後に見られる「おまけ」(アペンディクス)では二人とも世話することになる展開もあり。
個人的にはむしろこれが一番選びたいぐらいだけど、あえてどちらかを選ばせる、というのがブランドとしてのメッセージなのでしょうか。

再度の崩落が起こってしまうのはどうやら避けられない?
イベントの順番的に、コレット、リシア、ティアを選ぶ場合はこれを避けられないとなるとかなり憂鬱なものがありますが、真ルートで救済されることがあるでしょうか。
メルトが落ちてしまったのが、彼女だけではないのは分かっていても、少々精神的にきつい。

カイムがコレットとラヴィを荒業で助けたのは物語のつくり方として見ればかなり上手いし、実際に驚かされました。
ただ、あれだけの被害の後だけに、あっさりと3人での生活に馴染んでしまっているのがやや拍子抜けではあります。
ブランドカラーとして、あんまり陰惨な部分を引っ張られても違和感あるのは確かですが。
もうちょっと、聖女でなくなったことや落ちていった人々に対しての葛藤があるのかなぁ、と感じてしまったもので。
一言で言えば後ろめたさ、なのかもしれません。
主人公に感情移入して読み進めていると、生き残った上で果たして恋人同士としての幸せを享受して良いものなのか、つい考えてしまいます。

聖女が祈りで浮遊都市を保っているわけではなく、あくまでもいざという時の生贄のためである、というのは衝撃的ではあります。
でも考えてみれば、浮遊都市という設定自体は特殊ですが、現実であれ物語であれこういった存在というのはけっこう普遍的に存在しそうな気もします。

コレットのキャラがかなり当初の印象からするとギャップがあって面白い。
元々がそんなのとは縁遠い生活をしていた、ということもあるんでしょうが、儚げで自分の意見などなさそうに見えたのに、むしろ逆でした。
聖女の真の役割を知ってなお、自分自身の信仰のため、聖女たろうとするところに芯の強さを見ます。
一方で年相応に子供っぽく、少女っぽく、負けず嫌いなところもまたかわいい。

主人公のカイムはヒロインたちを精神的に救いつつも、自分自身の心の中にある重しをどう取り払っていくのか。
その課題をエリス、フィオネ、コレット&ラヴィ、とそれぞれのストーリーで違った角度から見ている感じ。
エリス:カイムの兄から受け継いだ役割をエリスを更生させようとすることで肩代わりさせようとした
 →肩代わりさせる相手としてではなく、一人の人間同士として向き合う
フィオネ:フィオネが兄や父とのことで自分を縛っていたのを依存・逃げと見抜き、自立して自分自身の考えで生きるように仕向ける
コレット&ラヴィ:コレットからの指摘を受け、牢獄にとどまっていることをよしとせず、自分の生きる意味と浮遊都市の真実について知るために動き出す
人は何らかのものに縛られて生きているし、それが全くないのも不自然かもしれませんが、ただ、縛られすぎても自分を見失う。
何のために自分は生きているのか? という問いをずっと提示しているシナリオ、と思います。
いや、答えなんてないかもね。
でも知りたくなるのが人間じゃないか。

追記1:
そうそう、エロシーンはやっぱり前作より良くなっていると思います。
大胆なアングルとアップが効果的。
真っ裸率が高く、しかも○○部分を近めの距離とアングルで強調するCGが多いので興奮します。
裸がエロいってのは画力・塗りの出来が良い証明。
ところどころ、べっかんこう氏の悪癖か、妙に手足のバランスがおかしかったりしますが、許容範囲でしょう。

追記2:
各キャラにそれぞれスポットを当てたイベント群が順々にくる構成のため、とらえようによっては共通ルートがえらく長くなります。
ただ、区切りでセーブの画面が出ることから、おそらく次のプレイは最初からではなくセーブした箇所から始めてくれ、という意味あいがありそうですね。
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