原作通りの流れを基本的には取りながらもマイナスのイメージがあった部分は抑え目にして、コミカルで幸せな雰囲気で紗江編を終わらせることに成功している。
ドレスアップした紗江が可愛らしくて、そりゃもう純一ならずとも萌え死ぬ。
前回のホームの部分からの続きで、紗江からの「楽しかったのは先輩(純一)と一緒だったから」というセリフ。
ほぼ告白というべきセリフだが、逆にそれが純一にはプレッシャー?
押入れにこもって一人つぶやき、4話通して唯一落ち込んでいる描写があるが、この後ほとんど引きずることはないので、あまり強い印象はなかった。
原作では純一のヘタレっぷりがひどすぎてシナリオへの評価が低かっただけに、演出としては正しいだろう。

創設祭まで一気に時間スキップ。
さすがにここは尺の都合を感じる飛ばしっぷりだがしかたがない。

響がはるかのカップルコンテストの相手でガンマン(つまり男装) のコスプレをしていてえらく似合っている。
まあこここで誰か男を登場させるわけにもいかない。(原作だと候補がいなくもないが)
このアニメを見ている層でそんなことを望んでいる人はほとんどいないだろうから良い判断である。
某アイドルをプロデュースするゲームの続編も見習ってほしいね。

紗江・純一は結婚式の新郎新婦と見まごうばかりのそろって純白の衣装で、狙ってのものだろうが文句なくかっこよくて可愛い。
司会の(絢辻)詞までドレスで着飾っており、目を楽しませる。
一人でコンテストにエントリーしている梅原withトロ子(魚のぬいぐるみ?)が笑いどころ。
コンテスト自体は薫のナカヨシルートでのイベントだったはずだが、上手く紗江編に取り込んでいる。
ステージに上がる前に、純一が不安そうな紗江に自分から声をかけて手をとるところから成長していることがわかる。
というよりもこの時点でほぼトラウマ克服はできているのでは。
2位の賞品が映画館のボックスシートという上手いもっていき方。(原作だと紗江の親からのプレゼントだったような)

翌日の映画館での流れはおおむね原作どおりだが、いろいろと違う点も多い。
映画の監督がトイレになぜかいて、英語で純一にアドバイスしたりとか。
デートでドレスアップした紗江がコート着ててもゴージャスだし、コートを脱いだ後が肩出しの衣装でまた半端なく可愛い。
なんであんなにエロかわいいのよ…。
引っ込み思案だった紗江がむしろ落ち着いていて、あたふたしているのは純一の方。
女はいざという時には度胸がすわるものなのか、紗江が成長しているのか、それだけ純一を信頼していて好きだからか。
全部かな。

純一は、そんなにドキドキしていても、紗江の後姿を見てすかさず絶対領域を凝視する所はさすが変態紳士である。
上映されている映画は原作では映像自体はないので、こんなだったのか、という軽い驚きがあり。

ハプニングから純一が紗江を押し倒すところはアニメオリジナル。
紗江の涙は悲しみからではなく、一緒に過ごせることからの喜びの涙、というところは原作からの良い変更点である。
実のところ、この紗江編では「お試し期間として付き合う」という原作での設定は全くなく、「教官と教え子」という設定のみ活かされている。
設定勝ちかな。
お試しとして付き合うという設定であったために紗江が純一の気持ちを確信できなくて、いったん決別して走り去る、ということが原作ではあったのだが、その一時的に暗くなる部分は全くなくなっているわけだ。
純一からの告白もほとんど躊躇いはない。
前述の通りアバンで葛藤が少し見えるだけで、これは良い変更だった。

キスシーンは遠目で暗くなるのでほとんど核心の部分は見えなかったのが残念。
原作では屈指のセクシーなキスシーンであるのでけっこう期待していたのだけど、こういう見せ方もいかにも映画みたいでありかな。
それは別としても、クライマックスなだけにナレーション(と画面上の手書き文字)はさすがに自重してほしかったが、それも紗江編の全体のノリを考えれば一貫してはいる。

エピローグはソエンルートの変化形のような感じ?
ここまでの二人(はるか、薫)と違ってスキBESTのエピローグではなかったのはちょっと意外でがっかりではあるが、内容的にしょうがないのかねぇ。
数年後、ということであれば倫理的にも法律的にも問題ないと思うのに世知辛い話である。
まあ、紗江の笑顔が可愛かったので許そう。(今回こればっかり言ってる気がする

演出とシナリオの改編により雰囲気を大幅に替えることに成功し、紗江の魅力を存分に見せてくれたアニメ化だった。
紗江と純一の細かい描写が良かった。
直接しゃべらせたりモノローグで表現したりするよりもむしろ、表情、、動作、さらに神の視点であるナレーションまで活用しての心情表現が行き届いており、二人の仲が深まっていく様子が自然だった。
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