--/--/--(--) --:-- スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
前回・前々回と見せ場の少なかったメインヒロイン麗に久々の見せ場到来。
孝との会話、紫藤との対決、どちらも見ごたえのあるシーンで、だいぶ冴子に置いていかれた分を取り戻した。
反面、バス内での不満分子を紫藤以下が追い出す下りは省略されるなど、脇は描写をおさえてメインに注力した印象。
麗が孝の部屋を訪ねたシーンが見所。
原作以上に尺を取っており、演出・雰囲気もアニメオリジナルにしていることなど、制作側の気合がうかがえる。
大きな違いは「押し倒す」のが孝であることと、麗の口調が柔らかくなっていること。

孝が麗を押し倒すシーンはとてもドキドキした。
孝が身体を傾けてからは声だけで見えないし、麗の背中の痛みで行為は中断してしまうが、何をしているかを否が応にも想像してしまうエロティックなシーンである。
…実際には時間的に考えても最終的なところまではいってないだろうから、キスして身体を愛撫してるぐらいだと思うが、それでも十分エロイ。
これはアニメで一貫している演出で、冴子との神社でのイベントと同様に孝の(性的行動での)積極的な態度が目立つ。
孝の気持ちがよく見えてくるのでいいんじゃないだろうか。
単純にこういうシーンは男としては興奮するのもたしかだし。

麗の台詞は基本的に原作どおりなのだが、全体に柔らかい調子になっている。
「生々しさそのもの」と言わせて牝としての生存本能を描写しながらも、麗が持つ女らしさ、恋する女の子としての面も同時に表現したい、ということだろうか。
結果的に成功だろう。
原作どおりにワイルドに迫られるのもいいけれど、こうやって切なげに身体寄せてこられるのもさらに破壊力がある。
…というか、今さら気づいたが、「好きなのは~」のセリフは一般的な話をしているようで普通に告白だな。
孝がそういう男だと言っているのだから。

孝を巡っての冴子との三角関係、かなり麗が挽回した印象である。
麗との会話で、孝がチームの面々を戦力として分類していた際のグラフィックがファンタジーRPG風になっていて面白い。

麗が戸を開けた所にいる冴子との会話は原作どおりで、9話の影響はやはり感じられない。
10話と同様に、尺の都合とシナリオ改変の手間からそのままにした、ということだろう。

冴子が孝の部屋に入った後は原作同様に描写されないが、9話を踏まえるといろいろと想像できるところではある。
このシーンは沙耶父に刀を譲られた後で、冴子が託されたこと(冴子が孝を支えることと思われる)を孝に話す流れだろうが、それだけでなく少しは色っぽい展開になるんじゃないかな、とどうしても期待してしまう。

後半の対決シーンで、麗が紫藤を恨んでいる理由が明らかになる。
麗側から見ての理由はよく説明されていたと思う。
彼女と父親が被った不利益に対する報復として私的に殺すこと、異常な状況下で法による処分が不可能に近いために紫藤を自分で断罪することが果たして妥当なのかどうかは別にして。
反面、紫藤がどういう環境にいて、どういう経緯でそのような不正を実行したのかについてはかなり端折ってある。
原作においては、紫藤は罪深い男ではあるけれど、父親からの理不尽な扱いを受けていて、それが故の行動であったわけだが…。
アニメではあまり同情すべき余地がない、というか、行動理由に説得力がなくなっているのは残念である。

アバンでの不満分子である男子を追い出す下りも紫藤という人物、カルト宗教の信者と化している生徒たちをよく表すエピソードだと思うので、削られたのはもったいない。

未遂だったとはいえ、麗が紫藤を殺すことは許されるのか、という疑問。
状況を考えれば、公的に罪を購わせられない(可能性が高い)彼に自分で決着をつけられるのだから麗には心情的には味方したい。
ただ、異常な状況下であればこそ、平時のモラルを保っているのが人間らしいことかもしれない、と思った。
リンチで殺してしまえば、それは街で<奴ら>や人間を殺戮していた男たちと同じになってしまわないか、と。

追記。
麗が紫藤を殺すことをやめ、紫藤が立ち去って後に遠くを見つめながら立ち尽くしているシーン。
原作ではここで孝との会話が入るがカットされている。
既に死んだ永のことを持ち出していったん孝に怒りつつも、紫藤のことはこれで吹っ切って、未来に進んでいくという意志を表すシーンだ。
アニメでの遠目での沈黙のままのシーンも同じニュアンスを込めてはいると思うが…演出の違いと解釈しておこう。
永とのことを入れなかったのは紫藤とのことに焦点を絞る意図かな。
部屋でのシーンであそこまで孝に告白しておいて、またここで麗がキレるというのは脈絡がないと感じると判断したのかもしれない。

沙耶と平和主義者(?)たちとの話し合いのシーンは沙耶父の右翼設定がなくなった分、やや焦点がぼけてる感じはあるが、おおむね原作どおりに進行している。
ただ、どうなんだろう…なぜ沙耶が彼らを説得しに行っているか、初見ではわかりにくいのではと思う。
<奴ら>の扱いに関して意見の相違があるから、沙耶と沙耶の父の方針を理解してもらう、という意図で沙耶は話し合いに行っている。
相手側はいまだ<奴ら>を伝染病患者のようなものと考えていて、(死んでいないから)治療可能だと考えているのだが、沙耶は今生き残るためには原因を探ったりすることよりもまず<奴ら>を倒すことが必要だ、と説いている。
沙耶の方が現実をしっかり見ていて論理的には分があるが、結局相手側は沙耶を殺人者の娘とのレッテル張りをしてまともに話をすることを拒絶。
さらには孝たちを子どもと決めつけて追い出してしまう(この部分は沙耶の部下たちとも同じ)。
それは果たして「大人」の対応なのか…? 違う筈である。

直後のコータのセリフが的確にこの状況を説明している。
現実を見ようとしていないことの愚かさ。
でも、それは人間としてどうしても持ち合わせている弱さでもある。
上手く行かないとわかっていてさえ、変化を認めず、元のままでいようとするとする心理。
いや、耳が痛い話である。
同時にこれは何かと保守的な日本社会への批判も含んでいるのだろう。
そして、孝はこのコータの発言を認める度量がある。
孝がリーダーとしてチームのメンバーから認められていることの説明にもなっている良いシーンだった。

また、このシーンでの沙耶とコータの息の合いっぷりは今後の原作漫画での展開を知っているとよけい楽しい。
あ~、たしかに相性がいいのだなこの二人は、と改めてわかるし、単純にイチャイチャしているようにしか見えない、とも言える。

冴子が装備をパワーアップ(足・腕にガード装着、手袋をつけ、靴もよりゴツいものに)、セクシー度がさらに増している。
だというのに、本人はその色香には無自覚なのがなんとも卑怯なまでに可愛い。
このシーンや前述の孝と麗のシーンではやけに上からのアングルが目立ち、制服の襟からのぞく胸の谷間が強調されているのはまことにお見事な仕事である。

Cパートで核攻撃開始、最終話への仕込みは十分。
予告を見ると、どうやら田島氏は登場なしっぽい。
尺の都合でカットされたのは、今回の話も含め、無念である。
「揉みたかったなぁ……」はいかにもこの物語らしいセリフだけに。
<奴ら>大量襲来とそこからの脱出劇、その中での人間たちの心理描写・人間ドラマに期待しよう。
管理人のみが読めるようにする

トラックバックURL
→http://optfs.blog62.fc2.com/tb.php/553-def7e1c8
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。