2010/08/24 こまごまと加筆・修正(主に戦闘シーンの不自然さ)
2010/08/25 さらに追記してみる。(原作設定への疑問)
原作と異なり冴子との話(* 後述)が前倒しされるため、そこにどう繋げるのか、というのが見る前の注目点だった。
感想としては、理由づけとしてはなんとかしてみたがちょっと無理やり感があるよね、というところか。
(* これが次の9話になる。原作どおりだとちょうど12話つまり最終話になりそうな順番にあるエピソードで、重要ではあるが最終回向きではないためにアニメでは入れ替えたと思われる)

前半はおおむね平和でほのぼのした進行。
タイトル画面でありすのパンツ(前回〇〇らししたため、はいてない)が旗代わりにはためいていたのは笑った。
(読み返してみると、原作でも目立たないながらこのカットは存在する)
下着姿だった女性陣の着替えシーンと平野が孝に銃の説明をしているシーンを並行して見せているのは面白い演出。
コミカルでいてその実、両者に象徴される平和な状況(着替え)と深刻な状況(銃器)との対比を見せているのは上手い。
友達(南リカ)の服を持ってきたのよ、という先生のセリフを入れるなど前半部分はいろいろと細かくセリフが追加されている。
状況の把握がしやすいし、キャラの魅力もそれだけ掘り下げられるいい追加だ。
着替える前に麗と冴子の孝をめぐるやり取りがほんの少しあり、女のバトル開始へのゴングと言えよう。
麗は孝の腕に抱きついて”男”の所有権を主張し、その体勢のまま起きぬけでめずらしくだらしない顔になっている冴子をからかう。
まさに麗らしく、生々しい女の性を隠さない人間味にあふれているシーン。
一方で下着姿なのを孝に指摘されて赤面しているところは素直に可愛いと思える。
もちろんこの場面、冴子もかわいい。
これだけ素の姿を見せることはめったにないのでかなりギャップを感じて萌える。
醜態を見られて恥ずかしがっているのは異性である孝を意識し始めていることの現れである。
しかも冴子が起きる時のアングルが孝視点なので、ほとんど裸の背中とお尻が見えていてしかも胸もかなりはだけており、そうとうエロい。
すばらしいサービスカット。

着替え終えて乗車し、しばらくの間<奴ら>がいない町を和やかな雰囲気で進むシーンは後半の凄絶なシーンへの対比が良い。

問題の戦闘シーン。
原画・シナリオ・演出、どこが突出して悪いとは言えないが、全体に無理やり感がある。
一つ言えるのは危機的状況であることを上手く画面で表現できていないと感じること。
・麗が車から落下して自力では歩行できないほどの状態であることがあまり明確に伝わってこない。
やはり一番違和感あるのは
・道に張られたワイヤーで車がストップしているが、人はすり抜けられるように見えるのにそこから全員で脱出しようとしないので変に感じられること。
かな。
う~ん、ここはまあ原作でも少々不自然には見えるシーンなのだが、それがさらに増幅されちゃってる感じである。
ここで孝たちがその行動を選択しないのはなぜかというと、
・麗が怪我していて自力では動けない
・麗をワイヤーの向こうに移すには誰かが運ぶ必要があるが、目の前に<奴ら>がたくさんいて倒さないといけないのでその人的余裕・時間的余裕がない
・ワイヤーが通れるものという判断がすぐにできなかった(目の前に敵がいるために冷静な判断ができていない)
・ワイヤーの向こうが安全かどうかわからなかった(コータはありすを向こう側に渡そうとしていたので安全だと見えていたとは思うが)
ってあたりか。
視聴者の「神の視点」からすると明らかに人が通れるように見えるけど、あの場にいる孝たちにはすぐにそう判断ができなかったので、目の前の<奴ら>を殲滅するしかないという思考だけに陥ってしまった、ということ。
まあ、そうは言っても、ここまでは超人的とも言えるアクションをこなしてきて的確な状況判断もできていた彼らだけに、どうも釈然としないのだが。

原作漫画とアニメのメディアの違いが出ているかもしれない。
漫画だとわりと短いページ数であっという間にピンチになる感じなのだが、アニメだとキャラが動いてしゃべっている時間がその度にかかるのでなんだか間延びしてる感じに見えてしまう。
その結果、あまり追い詰められている感じもしないし、「真後ろにあるワイヤーのすき間になぜ気づかないんだ?」という疑問を視聴者が持つ時間的余裕が生まれてしまうのでは、と思う。

もっと身もふたもないことを言うと原作自体の設定に無理があるんじゃないかということ。
あそこまであからさまにワイヤー抜けて脱出できそうに見えるのに孝たちがそうしないのはなぜか。
それはこのエピソードが孝たちが「絶体絶命」に陥って高城母に助けられる、という前提のものだから。
そう考えれば孝たちがこれまでの行動が嘘のように愚かな殲滅線に突入して窮地に陥ったことがすんなりと説明がつく。
だとすれば、孝たちがアホな行動を取らざるを得ない理由の描写なり演出があればまだよかったのだろう。
今回のように麗が怪我していて動けないというだけではいかにも理由づけとして弱い。
孝だけでは無理だろうが、チームの他のメンバーもいるのだから。
とはいえ、代案は具体的にはすぐに思いつかないが。

あと、孝が麗の銃をそのまま使って撃つシーン、撃つたびに麗の胸が揺れるのはいいサービスだと思うが、銃弾を避ける冴子のカットを入れたのはさすがにやりすぎじゃ。
シリアスなシーンにギャグ(にしか見えない)を入れてしまうと緊張感が薄れる。
まあ、何度か見返してみると、もうこれはこれで理屈とかそういうの抜きにして「ありえんだろ、これ」と突っ込みを入れながらそのダイナミックな乳の動き(&パンツ下を通過する銃弾)を楽しむべきかと思えてくる。

孝・冴子が別行動を取る理由はパーティが追い詰められたために二人が敵中突破して<奴ら>を引きつけようとしたため、ということ。
二人以外のメンバーは高城母の救援が間に合って助かるが、二人は<奴ら>が間にたくさんいるために別行動を取る、という流れ。
自己犠牲を選ぶ孝と冴子のシーンは悪くない。
ただ、既存のシーンにアニメオリジナルで追加したのためか、これまたどうしても間延びしてる感はある。
お約束とはいえ、孝と冴子の進む周りは<奴ら>が道をあけているかのように少ないし。
それに、パッと見、間に<奴ら>がいるとは言ってもあれだけの数を敵中突破できたなら同じことをすれば戻れるんじゃないか? と感じられてしまう。
もっと言うと、孝や冴子はほんとにどうしようもなければ自己犠牲も惜しまないだろうが、果たしてこの場面はそこまで死力を尽くしているのか、ということ。
彼らの本質的にはギリギリまでは全員で一緒に助かろうとするんじゃないかと思うわけだ。
次回の神社のシーンにつなげるために、作劇上、パーティ分離のプロットを無理に作った感が見えてしまうのはマイナスである。

ここまで順調にきていた主人公パーティが初めて直面した試練。
世界が絶望的なことになっている実感が久しぶりに戻ってきた。
そういう意味でやはりこういうシーンは必要だろう。
だからこそ用意したシーンなのだろうだが、あまり上手くつくれてなかった印象。

全体に原画がここまででは一番悪い。
線に切れ味がなくもっさりとしていて、これまでとかなり顔が違って見えるのは厳しい。
なんとか持ち直して欲しいところ。
…まあ、今回は「麗のおっぱい支えにして銃撃」と「冴子のおっぱい銃弾避け&股抜き」に原画・動画の人的パワーを使ったと見た方がいいのかもしれない。
ここの動きはとんでもなく良かったからだ。
ばかばかしくも無駄な力の配分だが、このアニメに関してはそれが正解とも言える。

次回予告を見ると刀は神社の祭壇に見えるので冴子はそれを使うことになりそう。
高城父から貰う刀とは別ものかな。
バギーも入手するみたいだからこれも高城父からもらうのではなく自力で探したもの、という設定になりそうである。(*)
そんなに都合よく水陸両用の車が転がってるのか、という突っ込みは当然だがそこは野暮というべきか。
(* 見返してみると、前半部分でバイクショップを見かけたときのコータのセリフに「あそこは輸入物のバギーとかも売っているんだよ」とあるので、間違いなくここに寄ってバギー入手となりそう)
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