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2010/02/23(火)
14:03
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第七話 「蝉時雨・精霊流シ」 感想:この世界で生きる意味
フィリシア回。一人だけ生き延びたあの戦場で彼女が問いかけられたこと。
その答えは今見つけられたのか?
その答えは今見つけられたのか?
彼女が過去戦場で体験した惨状、そこで問いかけられたことに対しての回答を見つけるお話。
そしてフィリシアたちが生きる時代よりはるか昔のことが回想からほんの少しだけうかがえました。
終わりに近づく世界の中で生きる意味はあるのか? という問い。
フィリシアは、「現世に戻ってきている魂を送り返す行事」の季節が巡ってきたことで、戦場で自分だけが生き残ってしまったことと、そこで遭った兵士の亡霊に問いかけられた問いを思い出したのでしょう。
悩んでいたけれど、今答えを見つけた。
きっと意味なんてない。
でもそれは素敵なこと。
ないなら自分で見つければいいのだから。
今いる場所でそばにいる人たちに自分みたいな思いは絶対にさせない、それが自分の生きる意味だ――と。
アニメの中のしかも終わりに近づいている世界でなくとも、現代に生きる人間にとってもそれは普遍的な命題です。
むしろ分かっている人なんていない(笑)。
誰にも分からないし、それは人が自分で決めていくものです。
そういったメッセージをはっきり示したのは良かった。
六話での神父の言葉にも繋がりますね。
過去編で見られた戦闘ではタケミカヅチのような多脚戦車が多数動いていました。
ただ、戦車内の様子はえらくハイテクだったタケミカヅチと比べると技術は遅れているように見えたため、タケミカヅチとは作られた時代が違うようです。
亡霊が語っていた戦争シーンはおそらくはるか昔の時代のこと。
それに出てきた方の戦車がタケミカヅチと同じものっぽい。
”あいつら”というのが何なのかまではよくわかりませんでしたが、宇宙人か魔法世界の住人か、ともかく通常の人とは違う力を持った存在であるのでしょう。
1話で出てきた、湖に沈む大きな鳥のようなものが関係ありそう?
彼らと人類はその昔戦ってなんとか生き延びたけれども、戦いのダメージにより世界の環境は悪化し技術も後退してしまった、と見て取れます。
カナタがフィリシアに訴えたこと。
(悩んでいるのが明らかなのに)「大丈夫」なんていうのは悲しい。
いつも心配してくれているフィリシアのことを心配したい。
フィリシアが大好きなんだ。
なるほどねぇ…心配かけないように微笑まれてもうれしくない。
むしろ心配させろと(笑)。
そりゃそうだ、親しい相手なのに心理的にガードを置いちゃっているということだから。
いい言葉でした。
そしてカナタが想いをいつでも伝えようとすること、想いを言葉にすることを恐れないことをフィリシアは賞賛した。
彼女の口から代弁させた作品のメッセージですね。
同時にカナタの魅力をよく表したシーン。
クレハやノエルが寄ってきて3人ともフィリシアに抱きかかえられているのがいい絵でした。
フィリシアはリオに悩みがあるか聞かれた時に答えずにはぐらかしたのだけど、カナタの訴えによって救われました。
カナタがフィリシアの心の壁をあっさり乗り越えてきたことで、強がりを解くことができた。
だから、その後でリオとまた二人で話している時に探していた答えが見つかった、とリオに伝えたのでしょう。
悩みがあったことは伝えずに、答えだけを語るところがフィリシアなりの照れ隠しかなぁ(笑)。
「心配してくれてありがとう」とかそういったことは結局リオには告げなかったけれど、気持ちは伝わっているはずです。
フィリシアを助けた皇女イリアは首飾りと金髪の外見からリオやカナタに関係のある人物で間違いなさそう。
リオにとってはおそらく姉かそれに近い関係にある。
ただ、そんな高貴な血筋のはずのリオがなぜあんな辺境の一兵士でいるのかはまた何か事情がありそうです。
フィリシアとリオが一緒の部隊にいることも偶然ではないでしょうね。
ノエルだけが灯篭を流していなかったことから彼女には送り出す先祖がいない=物心ついた頃には孤児だった? と推測できます。
そのことを特に引け目とかには感じてなさそうですし、元々ああいうタイプではありそうですが無口で感情を見せない性格を形成した理由のひとつではあるでしょうね。
フィリシアがいたミネンランドにもいたことがあるようです。
あるいは戦場の様子も知っているのかも。
問題は、「世界が終わりに近づいている」というのがあまり実感として伝わってこない点ですね(^^;;
過去編での戦場描写はハードでしたけれども。
今のところ、世界を映し出すカメラはもっぱらカナタたち、セーズの町にしかあたっておらず世界の悲惨な状況はあまり見えてこない。
孤児がいたり、正体不明の病気が世界のある地方に存在することが語られたりはするものの、おおむね彼らや町の人間たちが平和に暮らしているところしか見えないわけで。
今後世界全体のこと、あるいは世界を揺るがすようななにかについて語られることがあるのかどうか。
個人的にはそういった説明を必要最低限はして欲しいのですが、ただ、そういった”神の視点”的情報はあえて見せないかもしれないな、とも思います。
あくまでも辺境の一部隊の新兵であるカナタ目線で物語を進めていくつもりじゃなかろうか、と。
それはそれで筋は通っているのかなぁ?
作品内でのいろんな設定がカオスなのは今回に限りませんが、あんまり非現実的だとさすがに疑問を感じます。
冒頭の戦闘シーンで敵戦車を1台撃破したことを味方に知らせるのに
「戦車外に出てラッパで合図」
したのは実戦で見てみるとやっぱり不自然すぎました。
危なすぎ。
何のための戦車の装甲かわかりません。
灯篭流しとか日本的なものがヨーロッパ風の世界に溶け込んでることは、「旧時代」にあった「全世界的戦争」の結果混在したいうことで説明がつきそうですからかまわないんですけど。
予告編がやっぱり意味がわからない。
この作品に限らず最近の流行は間違いなくこういうノリだよね。
寸劇で面白くできてるんだけど、予告編としては機能してない(笑)。
* (実際にそうかどうかはともかく)やたらと重要そうなセリフが多いので、セリフ聞き取ってメモしながら視聴。
テキストファイルで113行にもなってた(苦笑)。
そしてフィリシアたちが生きる時代よりはるか昔のことが回想からほんの少しだけうかがえました。
終わりに近づく世界の中で生きる意味はあるのか? という問い。
フィリシアは、「現世に戻ってきている魂を送り返す行事」の季節が巡ってきたことで、戦場で自分だけが生き残ってしまったことと、そこで遭った兵士の亡霊に問いかけられた問いを思い出したのでしょう。
悩んでいたけれど、今答えを見つけた。
きっと意味なんてない。
でもそれは素敵なこと。
ないなら自分で見つければいいのだから。
今いる場所でそばにいる人たちに自分みたいな思いは絶対にさせない、それが自分の生きる意味だ――と。
アニメの中のしかも終わりに近づいている世界でなくとも、現代に生きる人間にとってもそれは普遍的な命題です。
むしろ分かっている人なんていない(笑)。
誰にも分からないし、それは人が自分で決めていくものです。
そういったメッセージをはっきり示したのは良かった。
六話での神父の言葉にも繋がりますね。
過去編で見られた戦闘ではタケミカヅチのような多脚戦車が多数動いていました。
ただ、戦車内の様子はえらくハイテクだったタケミカヅチと比べると技術は遅れているように見えたため、タケミカヅチとは作られた時代が違うようです。
亡霊が語っていた戦争シーンはおそらくはるか昔の時代のこと。
それに出てきた方の戦車がタケミカヅチと同じものっぽい。
”あいつら”というのが何なのかまではよくわかりませんでしたが、宇宙人か魔法世界の住人か、ともかく通常の人とは違う力を持った存在であるのでしょう。
1話で出てきた、湖に沈む大きな鳥のようなものが関係ありそう?
彼らと人類はその昔戦ってなんとか生き延びたけれども、戦いのダメージにより世界の環境は悪化し技術も後退してしまった、と見て取れます。
カナタがフィリシアに訴えたこと。
(悩んでいるのが明らかなのに)「大丈夫」なんていうのは悲しい。
いつも心配してくれているフィリシアのことを心配したい。
フィリシアが大好きなんだ。
なるほどねぇ…心配かけないように微笑まれてもうれしくない。
むしろ心配させろと(笑)。
そりゃそうだ、親しい相手なのに心理的にガードを置いちゃっているということだから。
いい言葉でした。
そしてカナタが想いをいつでも伝えようとすること、想いを言葉にすることを恐れないことをフィリシアは賞賛した。
彼女の口から代弁させた作品のメッセージですね。
同時にカナタの魅力をよく表したシーン。
クレハやノエルが寄ってきて3人ともフィリシアに抱きかかえられているのがいい絵でした。
フィリシアはリオに悩みがあるか聞かれた時に答えずにはぐらかしたのだけど、カナタの訴えによって救われました。
カナタがフィリシアの心の壁をあっさり乗り越えてきたことで、強がりを解くことができた。
だから、その後でリオとまた二人で話している時に探していた答えが見つかった、とリオに伝えたのでしょう。
悩みがあったことは伝えずに、答えだけを語るところがフィリシアなりの照れ隠しかなぁ(笑)。
「心配してくれてありがとう」とかそういったことは結局リオには告げなかったけれど、気持ちは伝わっているはずです。
フィリシアを助けた皇女イリアは首飾りと金髪の外見からリオやカナタに関係のある人物で間違いなさそう。
リオにとってはおそらく姉かそれに近い関係にある。
ただ、そんな高貴な血筋のはずのリオがなぜあんな辺境の一兵士でいるのかはまた何か事情がありそうです。
フィリシアとリオが一緒の部隊にいることも偶然ではないでしょうね。
ノエルだけが灯篭を流していなかったことから彼女には送り出す先祖がいない=物心ついた頃には孤児だった? と推測できます。
そのことを特に引け目とかには感じてなさそうですし、元々ああいうタイプではありそうですが無口で感情を見せない性格を形成した理由のひとつではあるでしょうね。
フィリシアがいたミネンランドにもいたことがあるようです。
あるいは戦場の様子も知っているのかも。
問題は、「世界が終わりに近づいている」というのがあまり実感として伝わってこない点ですね(^^;;
過去編での戦場描写はハードでしたけれども。
今のところ、世界を映し出すカメラはもっぱらカナタたち、セーズの町にしかあたっておらず世界の悲惨な状況はあまり見えてこない。
孤児がいたり、正体不明の病気が世界のある地方に存在することが語られたりはするものの、おおむね彼らや町の人間たちが平和に暮らしているところしか見えないわけで。
今後世界全体のこと、あるいは世界を揺るがすようななにかについて語られることがあるのかどうか。
個人的にはそういった説明を必要最低限はして欲しいのですが、ただ、そういった”神の視点”的情報はあえて見せないかもしれないな、とも思います。
あくまでも辺境の一部隊の新兵であるカナタ目線で物語を進めていくつもりじゃなかろうか、と。
それはそれで筋は通っているのかなぁ?
作品内でのいろんな設定がカオスなのは今回に限りませんが、あんまり非現実的だとさすがに疑問を感じます。
冒頭の戦闘シーンで敵戦車を1台撃破したことを味方に知らせるのに
「戦車外に出てラッパで合図」
したのは実戦で見てみるとやっぱり不自然すぎました。
危なすぎ。
何のための戦車の装甲かわかりません。
灯篭流しとか日本的なものがヨーロッパ風の世界に溶け込んでることは、「旧時代」にあった「全世界的戦争」の結果混在したいうことで説明がつきそうですからかまわないんですけど。
予告編がやっぱり意味がわからない。
この作品に限らず最近の流行は間違いなくこういうノリだよね。
寸劇で面白くできてるんだけど、予告編としては機能してない(笑)。
* (実際にそうかどうかはともかく)やたらと重要そうなセリフが多いので、セリフ聞き取ってメモしながら視聴。
テキストファイルで113行にもなってた(苦笑)。
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フィリシアの回想の歩行戦車と、 幽霊兵士?の回想のそれはかなり違っていて、そこから歴史を読み取ることができるかもしれません。ソ・ラ...
メルクマール 2010/02/23 Tue 14:52
やはりどうしても、漫画版ナウシカを想起させずにはおかない「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」。こういう話、見たかったんですよねぇ。
妄想詩人の手記 2010/02/23 Tue 17:53
先日の事。無性に鈴が欲しくなり、100均にて購入しました。
買って早速ひとふり&ひと言
「シャリ ♪」
「デーフラット ♪」(D♭)
うん、...
ひそかにささやかにアニメを応援している日記 2010/02/23 Tue 23:37
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