2009/08/13(木) 22:42 「偽物語」上・下 の感想
>「偽物語」上・下(西尾維新、講談社BOX)
「ファイヤーシスターズ」こと、主人公阿良々木暦の妹二人のお話。
(「ファイヤー」は二人とも名前に「火」が入っているため)
いろいろと強烈でした。
「偽」のテーマとしては
 ・本物とはなにか? 偽者とはなにか?
あるいは
 ・正義とはなにか? 悪とはなにか?
という、それこそ古代からの問題が該当します。
が、あまりそれを突き詰めている感じはしません。
結局のところ、偽者もとことんまでいけば本物だし、家族だから、大事な妹だから助ける、のであって、阿良々木暦本人はそこまで大げさに考えているわけではないのです。
まあ、シンプルな答えこそが真実にいきつく・・・のかなぁ?(笑)
(ぶっちゃければ、正直感想をまとめきれなかった、というのが実情で(ry)

<上巻>
実戦担当の上の妹、火憐(かれん)。
1巻まるごと彼女のお話、なんですが、実のところあらすじ書いたらすごい簡単な気がします。
火憐が詐欺師に騙されて(思い込まされて)、”蜂”に刺されてしまった。
久しぶりに話かけてくれた”元吸血鬼”忍の知恵を借りて、暦は”蜂”の毒を部分的に自分に移し、詐欺師貝木(かいき)との決着に挑む――というぐらい。
まあ、いろいろと寄り道があるわけで、それに会話始まるとどこまでも漫才トークと脱線でしばらくかかるのが芸風(←芸風言うな)なので、これだけ長くなるんでしょう。
寄り道こそが本編かもしれない(ぉ
実際、”阿良々木ハーレム”(笑)の面々とのやりとりが大半を占めるわけで…火憐との絡みは最終対決前の壮絶な兄妹喧嘩が最大の見せ場。
その後の貝木との決着自体はあっさりしたもんだった、というのが面白いところです。
もっとも、戦闘なんかないかわりに、戦場ヶ原ひたぎにとってはえらく大きな意味を持つ再会でありました。
まったく、

「今夜は私に、優しくしなさい」

のセリフからどれだけ妄想したことか。
それが下巻であんなことになるなんて…っ!

<下巻>
参謀担当の下の妹、月火(つきひ)の話。
これまた、月火自体の登場シーンは恐ろしく少なく、むしろ上巻に引き続き火憐がやたらと目立っていた印象。
まあ、

「もうおにいちゃん、、妹のおっぱい触りすぎ!」

でいろいろ吹っ飛びましたが(爆)。
ほんと、なんつーセリフだ。
下巻はこれ以外にも”火憐に歯ブラシ”という前代未聞のシーンがありますし←読んだ人にはこれでわかるから恐ろしい(笑)。
神原駿河の入れ知恵なんですが、変態にもほどがある。
この巻も最終対決は実のところあっさり風味です。
ちゃんとバトルはあるんですが、暦はボロ負けだし、相棒の忍は逆に圧勝だし、で極端。
結局、敵の二人組みはシラけて帰っちゃいますし。
う~ん、「やっぱりか」という感じと、「それでいいのか?」という感じが半々ですかね。
建前として生死をかけた戦いでありながら、人死にが出ない、というのはほっとする反面、拍子抜けではあります。
まあ、

「偽者で悪だというのなら、それでもいい。月火が「お兄ちゃん」と呼んでくれるなら、僕は喜んでそれになって、妹を守る。家族だから」

という暦の決意が見られたことで十分、なんでしょう。

そして!
もう一つの驚きは暦の彼女であるひたぎが完璧にデレてしまったことですね。
もはや別人。
素直な性格になった、てそりゃちょっと変わりすぎじゃね? というぐらいですね(^^;;
う~ん、正直この目で見るまでは信じられませんが(なんと! 作中では直接にはひたぎが出てこないので、実情がわかりにくいのです)。
ありていに言って引いたし、とても残念です(笑)。

「一部マニア層にとっては残念なニュースに~」

って、たぶんおそらく、ひたぎは「極ツン」なのが良いんだと思うし、それはどっちかというと多数派なんじゃないかと思うんだけど…。
まあ、羽川翼が

「今までで一番いい感じ」

と言うのなら、それは正しいことなの、か?(笑)
「偽」がアニメ化の際は、この豹変ぶりをどう表現してくれるものか、非常に楽しみです。
ぜひにも。

この「偽」、それから、前日譚の「傷」で終わりかと思ってたら、どうやら来年2010年に2話出す予定があるようです。
(「偽」下巻の巻末広告とあとがきでお知らせあり。1巻になるのか、2巻になるのか、あるいはそれ以上かは不明)
よかった、これで来年まで生きていける(ぉ
ちなみにタイトルは
 ・「傾物語」(かぶきものがたり) 第閑話 まよいキョンシー :八九寺真宵
 ・「猫物語」(ねこものがたり) 第禁話 つばさファミリー :羽川翼
です。
ん~、ひたぎさんのその後も見てみたいものですが、怪異にはなりようがないのか(^^;;
伝聞でなく、直接の登場はいずれにしても果たしてほしいものですが。

次はいよいよ「傷」を読むことにします。
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